堺市博物館 堺の竹工芸家たち ―前田竹房斎と田辺竹雲斎―

〔説明〕
これは、A3横 両面カラーのチラシです。
〔説明終わり〕

発行 堺市博物館 2025年

テキスト化凡例
1 左右から中央に折って観音開きにしてあります。
2 テキスト化にあたりページをつけています。
3 テキスト化の際に加えた説明は〔 〕(亀甲かっこ)で括っています。
4 ルビは《 》(二重山かっこ)で括っています。
5 写真・図は【 】(墨付きかっこ)で括っています。
6 ©《マルシー》は(C)と記して、コピーライトとルビをつけています。
テキスト化凡例終わり

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第27回堺市所蔵美術作品展
堺の竹工芸家たち Sakai's Bamboo Craft Masters
―前田竹房斎《まえだ ちくぼうさい》と田辺竹雲斎《たなべ ちくうんさい》―

令和7年9月20日(土)~11月3日(月・祝)​
堺市博物館 Sakai City Museum

開館時間 午前9時30分~午後5時15分(入館は午後4時30分まで)
※但し、ナイトミュージアム 10月3日(金)~5日(日)の期間は、午後9時(入館は午後8時30分まで)​
休館日 月曜日(10月13日、11月3日は開館)​
観覧料 一般:1000円、高校・大学生:500円、小・中学生:250円​
※堺市在住・在学の小中学生は無料​
※堺市在住の65歳以上の方、障害のある方は無料(要証明書)​
※こちらの観覧料で「同時開催 四代 田辺竹雲斎展」もご覧いただけます。
主催 堺市​
共催 堺市博物館​
後援 大阪府、堺市教育委員会​

【写真2枚】
〔観音開きの左右に、それぞれの作品を半分ずつ載せています。〕
〔右〕MAEDA CHIKUBOSAI〔の作品〕
初代 前田竹房斎「鳳尾竹円窓花籃兼釣花籃《ほうびちく えんそう はなかご けん つりはなかご》」(部分)明治中期~昭和初期 堺市蔵
〔円筒を横にした形に編み上げています。土台は幅広く、上に向けて狭くなり、上端には吊り下げるための飾り枠があります。〕
〔左〕TANABE CHIKUUNSAI〔の作品〕
初代 田辺竹雲斎「柳里恭式福蘆形釣置花籃《りゅうりきょうしき ふくろがた つりおきはなかご》」(部分)1924年 夢工房蔵
〔中央を少し絞った壺のような形に編み上げています。隙間なく編まれている中ほどに、楕円の小さな窓が均等に一周並んでいます。吊り下げる把手が長く伸びて弧を描いています。〕
【写真終わり】

堺市 SAKAI CITY〔の文字と、市章があります。〕

English here〔と英語版を案内するQRコードがあります。〕

〔EXPO 2025のロゴマークとミャクミャク(C)《コピーライト》Expo 2025、MIRAI SAKAI EXPOとハニワ部長のロゴマーク、茶筅をイメージした「茶の湯が息づく堺」のロゴマークがあります。〕

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堺の竹工芸家たち Sakai's Bamboo Craft Masters

明治時代、関西では煎茶道の隆盛により、唐物籃《からものかご》をはじめとした煎茶道具(竹工品)をつくる専門の職人「籃師」が活躍していました。
籃師の中には、緻密な編組を特徴とした唐物籃を写すだけでなく、より緻密で複雑な編みを施すことで美しさを見出す者もいました。
喫茶文化(抹茶道・煎茶道)が栄えた堺では、籃師として前田竹房斎(1872~1949、初代)と田辺竹雲斎(1877~1937、初代)が活躍し、​茶道具をはじめ独創的な編みを施した芸術的な作品を制作し、竹工芸を芸術の分野へと発展させました。
本展では、歴代前田家と田辺家の作品を展示し、それぞれの一門に受け継がれた伝統や、伝統の中で生まれた各作家の特徴(個性)を紹介します。
さらに、現在活躍する四代田辺竹雲斎氏の作品から伝統に根ざした新しい表現の可能性を追求します。​

前田竹房斎 MAEDA CHIKUBOSAI

【作品の写真5枚】
1.初代 前田竹房斎「鳳尾竹花籃《ほうびちく はなかご》」明治中期~昭和初期 堺市蔵
〔しずく型に編み上げられた花籃です。正面に花を差し入れる丸い窓が大きく開いています。〕
2.二代 前田竹房斎「花籃球《はなかご きゅう》」1999年 堺市蔵
〔丸い壺のような形です。上下に渡る縦線と、一番太い部分にぐるっと巻かれた帯のような模様があります。〕
3.初代 前田竹房斎「脛当式手焙《すねあてしき てあぶり》」明治中期~昭和初期 堺市蔵
〔上の方がやや広くなるお椀のような形です。太い竹の縦線が均等に編みこまれています。〕
4.二代 前田竹房斎「輪違重編盛花籃《わちがいかさねあみ もりはなかご》」昭和~平成 堺市蔵
〔平たい円筒型です。内側は細かく、外側は粗い編み目で模様を作った二重構造で、中央には花を活ける器があります。〕
5.二代 前田竹房斎「花籃《はなかご》」昭和 堺市蔵
〔ホラ貝を寝かせたような形です。細い竹で編んであり、大きく広がった部分は透けた幕のように見えます。〕
【写真終わり】

田辺竹雲斎 TANABE CHIKUUNSAI

【作品の写真5枚】
1.初代 田辺竹雲斎「蝉籃《せみかご》」1911~37年 個人蔵
〔蝉を編み上げています。目や脚もあり、頭から背中への模様や羽は緻密に編んでおり、羽はレース編みのように模様が透けて見えます。〕
2.初代 田辺竹雲斎「大盃形花盛籃《おおさかずきがた はなもりかご》」1927年 夢工房蔵
〔大きな盃を包むように下から編み上げて、縁取りを作っています。その縁取りから飾り彫をした持ち手を渡しています。〕
3.二代 田辺竹雲斎「山暁 花籃《さんぎょう はなかご》」1951年 夢工房蔵
〔高さを抑えた壺のような形です。緻密に編まれていますが、全体が透けて見通せます。〕
4.三代 田辺竹雲斎「条文《じょうもん》」1974~91年 個人蔵
〔四角の角皿の一辺を折り曲げるようにして窪みを作っています。横に渡した竹と縦に渡した竹の二重構造になっています。〕
5.四代 田辺竹雲斎「朽竹 達磨《くちく だるま》」2023年 個人蔵
〔太めの竹でざっくりと編んだ丸い形です。上が開いていて、側面につけられた太い朽竹の持ち手が上を横切っています。〕
【写真終わり】

関連イベント〔3つあります。〕

1.「堺から世界へ―伝統とは挑戦なり―」(要申込)​
講演会&実演
明治時代から堺で続く竹工芸家の田辺家について、四代田辺竹雲斎氏の講演と一緒に、ご息女、ご子息による実演を交えながら伝統の継承、そして挑戦することの重要性をご講演いただきます。
日時 令和7年9月21日(日)14:00~15:30​
講師 四代 田辺竹雲斎氏、田辺讀良《たなべ さらら》氏、田辺香来《たなべ かぐや》氏、田辺眞人《たなべ まひと》​氏
会場 堺市博物館 地階 ホール​
定員 80名(応募者多数の場合は抽選)​
参加 無料(別途、要観覧料)​

2.作品解説(申込不要)※直接会場へお越しください。
担当学芸員から本展の見どころについて説明します。​
日時 令和7年9月27日(土)、10月12日(日)〔いずれも〕14:00~14:30​
会場 堺市博物館 1階企画展示会場​
定員 各日20名、当日先着順​
参加 無料(別途、要観覧料)​

3.竹かごワークショップ(要申込)
はじめての方にも体験可能な竹かごを制作します。​
日時 令和7年10月26日(日)14:00~16:00​
講師 四代 田辺竹雲斎氏、田辺竹雲斎工房の方々​
会場 堺市博物館 地階ホール​
定員 25名(小学校5年生以上、応募者多数の場合は抽選)​
参加 材料費1,000円(別途、要観覧料)​

申込方法 [お問い合わせ先]堺市 文化課(072-228-7143)​
堺市HP(QRコード)からお申し込みください​。〔QRコードがあります。〕
申込受付期間
1.講演会&実演:9/1(月)~9/10(水)
3.竹かごワークショップ:9/1(月)~9/30(火)​

その他のイベント〔が2つあります。〕(※詳しくは、堺市博物館HPをご覧ください。)

1.茶会「竹に出会う」(要申込)
〔日時〕令和7年9月29日(月)
第1席 10:30~12:00
第2席 13:00~14:30
第3席 14:30~16:00

2.ナイトミュージアム(申込不要)
〔日時〕令和7年10月3日(金)~5日(日) 17:15~21:00
「伸庵」では3日間だけの特別な演出も!

〔堺市博物館HPのQRコードがあります。〕

堺市博物館 Sakai City Museum​
〒590-0802 堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内​
TEL:072-245-6201 FAX:072-245-6263​

アクセス
電車:JR阪和線「百舌鳥」駅下車 約500m
バス:南海高野線「堺東」駅から南海バス(140系統で約10分)、バス停「堺市博物館前」下車 約280m
駐車場:大仙公園第3駐車場(仁徳天皇陵古墳東南・有料)​

【地図】
〔説明〕
大仙公園内にある、堺市博物館の位置を示した地図です。
JR阪和線と南海高野線が交差している三国ヶ丘駅から、JRで和歌山・関西空港方面の次の駅が「JR百舌鳥」駅です。
百舌鳥駅の西側から「御陵通」を西へ行くと、南側に「大仙公園」があります。北側は「仁徳天皇陵古墳」です。仁徳天皇陵古墳側に有料駐車場とビジターセンターが並んでいます。仁徳天皇陵前に、バス停「堺市博物館前」があり大仙公園入口です。
御陵通を大仙公園よりも西に進むと「大阪和泉泉南線」と交差し、さらに西に進むと「国道26号線」と交差しています。
〔説明終わり〕
【地図終わり】

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同時開催
四代 田辺竹雲斎展 CHIKUUNSAI Ⅳ TANABE

〔日程〕令和7年9月20日(土)~11月3日(月・祝)
〔場所〕堺市茶室「伸庵」(堺市博物館 隣接)Sakai City Tea House "Shinan"
開室時間 午前9時30分~午後5時15分(入室は午後4時30分まで)
※但し、ナイトミュージアム[10月3日(金)~5日(日)]の期間は、午後9時(入室は午後8時30分まで)
休室日 月曜日(10月13日、11月3日は開室)
観覧料 一般:1000円、高校・大学生:500円、小・中学生:250円
※堺市在住・在学の小中学生は無料
※堺市在住の65歳以上の方、障害のある方は無料(要証明書)
※こちらの観覧料で、第27回堺市所蔵美術作品展「堺の竹工芸家たち―前田竹房斎と田辺竹雲斎―」もご覧いただけます。

【写真】
四代 田辺竹雲斎「GODAI《ごだい》―共鳴―」2017年
(本作品は、PIERRE MARIE GIRAUD ベルギーにて製作されたインスタレーションです。写真:渞忠行《みなもと ただゆき》)
〔説明〕
部屋の角で、2面の壁を繋ぐように設置されている巨大な作品です。色調の異なる竹ひごで何層にも編まれた2本の筒が湾曲して交差し、壁に向かって伸びています。筒の先端は広がって壁に張り付いているように見えます。
〔説明終わり〕
【写真終わり】

〔EXPO 2025のロゴマークとミャクミャク(C)《コピーライト》Expo 2025、ハニワ部長とMIRAI SAKAI EXPOのロゴマーク、茶筅をイメージした「茶の湯が息づく堺」のロゴマークがあります。〕

堺市 SAKAI CITY〔の文字と市章があります。〕

以上で、「堺市博物館 堺の竹工芸家たち ―前田竹房斎と田辺竹雲斎―」のテキスト化を終わります。
製作 堺市健康福祉プラザ 視覚・聴覚障害者センター
製作協力 テキスト化堺
製作完了 2025年9月